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マイナス要素を“自分らしさ”に変えていく方法


“今あるもの”を意識する


これまでデザイン制作を通して、たくさんの経営者さんにお会いしてきましたが「自分には何かが不足してる」「その不足を埋めたい」と感じてる方が大勢いらっしゃいました。

僕はいつも、不足を埋めるよりも「今あるもの」に意識を向けることをおすすめしています。今あるものとは「自分らしさ」です。しかし、何が自分らしさなのか、なかなかイメージしづらいと思います。そこで活用できるのが「マイナスだと感じる要素」です。今回は、デザイン制作の現場で活用してきた『マイナス要素を自分らしさ』に変えていく方法をご紹介します。


マイナス要素を自分らしさに変える


①まず「マイナスだと感じる要素」を挙げていきます。(※紙に書き出すとイメージしやすいかもしれません)例えば「ひとりでやってるサロンだから、たくさんのお客さんを担当できない」とか「雑談が得意じゃないから、お客さんとの会話が弾まない」といったことです。自分がマイナスだと感じれば何でも挙げてみてください。

②次に、マイナス要素から“情報”を抜き出します。ここでのポイントは、感情部分を省いて“単なる情報”に置き換えることです。先ほどの例で言うと「ひとりサロン」「人数が限られる」「雑談が少ない」「会話が少ない」が情報として抜き出すことができます。この情報を“ビジネスの特徴”として捉えます。

③最後に“特徴”に対する「お客さんのメリット」を考えます。例えば「ひとりサロンだからお客さん同士が顔を合わせないで済む」や「会話が苦手な方でもくつろげるサロン」といったメリットを挙げることができるかもしれません。

お客さんのメリットに置き換えたものの中で、自分のフィーリングに合うものがあれば、実際にサービスに組み込んだり、情報発信に活用します。これが、お客さんの必要を『どのように』満たすかという独自性になり、ビジネスの成果につなげることができます。(“独自性が成果につながる”理由は前回記事をご参照ください)


自分を客観視する


このように、一見マイナスに思えることも「自分らしさ」に変換することができます。ポイントは「自分を客観視する」ことです。頭の中でいろいろ考えてると、思い込みが邪魔をすることがあります。それを一旦自分から切り離して、客観視することで見えてくるものがたくさんあります。ぜひ活用してみてください。

AUTHOR

Designer / 津江 祐一

デザインの方法論を使って「イメージを形にする」ことを20年以上続けてきました。これまでの経験を生かし、“感性を成果につなげる”をテーマに開業ツールなどのデザイン制作を行なっています。

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