自己表現としてのビジネス
僕は、ビジネスを“自己表現の場”だと考えています。ただ稼ぐためではなく、自分にしかできないことを、自分だけのやり方で表す。それが誰かの役に立ち、仕事になる。この状態があるべき姿だと思っています。
しかし、多くの人が「理想と現実」の間で揺れ動いています。売ることを意識し過ぎると自分を抑えてしまうことになるし、自分を出し過ぎると独りよがりになってしまう。「ひとりビジネス」であれば、特にそう感じてしまうのかもしれません。
そのバランスをとり、自分を表現することで、自然とビジネスが成り立つ。そんな状態を手に入れるための方法について、今回から4回に分けてご紹介していきます。初回の今日は、その全体像について。
内側から積み上げる
僕は長年、デザイナーとしてクライアントさんの「自己表現が形にする」ことを目指してきました。その中で気づいたのは、『自分を表現するには、“内側から積み上げると”うまくいく』ということ。その基本的な構造は、以下のようになります。
(1)あり方 ── 自分はどうありたいか?
職業や肩書きではなく、自分が「何をする人として存在したいか?」を明確にする。
(2)役 割 ── 誰に何を伝えたいか?
過去の経験から得た気づきや学びを「自分だからこそ語れるメッセージ」に変換する。
(3)価 値 ── 相手にとっての価値に変える
自分のあり方や役割をサービスに乗せ、世の中とつながる“価値”を設計する。
この順で積み上げていくと、無理なく“自分の本音”とつながった表現になっていきます。誰とも比べる必要がない、自分自身が“ブランド”になる状態です。
自然とうまく回りはじめる
多くの人は「自分を表現したい」と思ったとき、まず“外側”のことを考えます。見せ方、発信の方法やブランドイメージ。もちろん、それらも大切な要素です。でも僕が重視しているのは、その「前」にあるもの、『自分の内側』を整理することです。そうすると、自然と“自分だけ”の表現がかたちになり、自然とビジネスもうまく回りはじめます。
次回の記事から、「あり方」「役割」「価値」という3つの各層をひとつずつ丁寧に紐といていきます。「自己表現」をどうやって仕事として形にしていくのか。あなたの内側にすでにあるものを、一緒にかたちにしていきましょう。