選ばれるために必要なこと
世の中には、ありとあらゆるサービスが溢れています。その中で、僕たちのように“ひとり”でビジネスを続けていくには、「選ばれること」=「あなたから買いたい」と思ってもらうことが欠かせません。いわゆる「指名買い」の状態です。
多くの人がそれを目指しているんだと思いますが、そのために実績をアピールしたり、他にない強みを打ち出そうとしたりしています。もちろん、どれも大切なことです。ただ、それだけでは「あなただから買いたい」が起こることはありません。
指名買いは“共鳴”で起きる
では、どうすればいいのか。指名買いは「共鳴」によって生まれます。人は“正しいもの”を選んでいるようで、実際には「しっくりくるもの」を選んでいます。もちろん人によって差はありますが、誰もがこの感覚を持っているはずです。
「この人の言っていること、なんか分かる」「理由はうまく言えないけど、なぜか惹かれる」。そういった“感覚の一致”が起きたときに初めて、「選ばれる」ことになります。
共鳴が起きる構造
では、その共鳴はどうやって起きるのでしょうか。構造として見ると、とてもシンプルです。感情や価値観、これまでの経験や、そこから生まれた気づき。そういった「自分の内側にあるもの」が、言葉やデザイン、サービスといった形で外に表現される。そして、それを受け取った相手が自分の内側と照らし合わせ、「それ分かる」と感じたときに共鳴が生まれる。それが、「あなたから買いたい」につながっていきます。
この「外に表現する」上で大事なのは、内側にあるものを“そのまま”出していくことです。内側と外側がズレていると、それを受け取った相手はどこかに違和感を覚えます。言葉にはできないけれど、なんとなく感じるあの違和感です。
逆に、内側と外側が一致していると、不思議と伝えたいことがストレートに伝わっていきます。これは、僕のクライアントさんの中でも実際に起きていることです。内側を“そのまま”表現するブランディングによって、「自分と同じ感覚を持つ人と自然につながる」状態が生まれていきます。何かを“足す”というよりも、もともとあったものが“ちゃんと伝わるようになる”。そんな変化が起きています。
“あり方”が選ばれる理由になる
だからこそ思うのは、「自分を生きること」がそのままブランディングになっていくということです。自分の感情を認めること、違和感に気づくこと、感覚を信じること。そうやって内側を整えていくことで、表現のズレがなくなっていく。その結果として、共鳴が起きるようになります。
指名買いは、テクニックで起こすものではありません。どう見せるかではなく、どう在るか。その在り方が、そのまま表現になったときに起こるものです。では、その「内側と外側の一致」はどうやってつくっていくのか。次回は、「内側 → 表現 → 構造」という流れの中で、それをどう形にしていくのかについて、もう少し具体的に書いていこうと思います。