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自分にとっての正解に気づける“感覚”のつかみ方


感覚に“気づく”ということ


前回は、「自分が進むべき方向を知るための“違和感”」についてお伝えしました。こういった感覚や直感は、自分がどこに向かうべきかを教えてくれます。今回は、その感覚に「どう気づくか」について。僕自身の体験を書いていこうと思います。

ある時期の僕は、全く“余白”のない日々を送っていました。頭がパンパンになるまで何かを考え、まだ起こってもないことを想像しては落ち込んで。自分を追い込んで「何かせねば」と焦るばかりで、すべてが空回りする毎日。そんなとき、ある言葉をきっかけに「今、自分に対してぜんぜん優しくない」ってことに気づきました。


自分への“接し方”が変わる


その翌日、ふと思い立って近所の銭湯に行ってみました。数ヶ月ぶりにゆっくり浸かる湯船。浸かった瞬間、じわーっと身体の奥底から嬉しさが込み上げてきました。すごく心が満たされて、何とも言えない“豊かさ”のようなものを感じました。そして、「こんな時間をずっと持ててなかったな」と、自分に対して申し訳ない気持ちになったのを覚えています。

この日を境に、自分への接し方が少しずつ変わっていきました。自分においしく飲んでもらうためのコーヒーを淹れる。自分に今聴いてもらいたい音楽を選ぶ。ほんの小さなことでしたが、自分が少し“心地よくなること”を、ちゃんと自分に与えてあげることを意識しました。そういう時間を積み重ねていくうちに、不思議と“余白”が生まれてくるのを感じました。


感覚をそのまま受け取る


自分の中に少しずつ余白が生まれてくると、小さな感覚に気づけるようになりました。「あ、こっちの方がいいかも」とか「なんとなく、これやってみたい」といった、はっきりした理由はないけど、自分にとっての「腑におちる正解」みたいものがポツポツやってくるように。

この感覚って、頭で考えて出てくるものというより、どちらかというと“身体で受け取るもの”だと感じました。頭で考えはじめると「本当に大丈夫かな」「やめておいた方がいいかも」と、不安な気持ちに引っ張られてしまう。だからこそ、まずはこの感覚を「そのまま受け取る」ことを大事にしました。

自分の選択が「正しいのかどうか?」「結果がどうなるのか?」などとは考えずに、受け取った感覚のまま、とにかく“やってみる”。やってみると、不思議とそこに没頭できる感覚があって、楽しさも感じやすくなりました。そんな風にして行動した結果は、どれも自分にとってプラスになるようなものばかりでした。


感覚を信じられるように


こういった体験を積み重ねていくうちに、感覚や直感を、少しずつ信じられるようになっていきました。何か困ったことが起きても、「自分の中に必ず答えがある」と思えるようになり、以前のようにあたふたすることも減っていきました。そうやって自分のことが「信頼できる」ようになりました。その感覚を得たときの高揚感は、今でもはっきり覚えています。

こんなプロセスを経て、僕は“感覚”を頼りに生きています。もちろん、いつも完璧にできているわけではありません。だからこそ、自分の心地よさを意識すること、違和感を見逃さないこと、無理をしすぎないことなど、日々自分の内側にフォーカスすることを大切にしています。


自己表現に必要な要素


この「感覚」は誰にでも備わっているものだし、「絶対に信頼していいもの」だと思っています。そして、“ひとり”でビジネスをしていく僕たちにとっては、欠かせないものだと感じています。

ひとりビジネスって、商品やサービス以前に「どんな人がやっているのか」が、そのまま伝わっていくものです。何を考えているのか、どんな価値観でやっているのか、何を大切にしているのか。そういった“内側”が、そのまま外ににじみ出ていきます。そういった考えから「ビジネスは自己表現の場」だと思っています。次回は、その「自己表現」と「ビジネス」について、もう少し具体的に書いていこうと思います。

AUTHOR

Designer / 津江 祐一

デザインの方法論を使って「イメージを形にする」ことを20年以上続けてきました。これまでの経験を生かし、“感性を成果につなげる”をテーマに開業ツールなどのデザイン制作を行なっています。

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