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考えるよりも“感覚”を起点にすることでうまくいく


デザイナーとして身につけたもの


僕はいつも「感覚」を起点にしてデザイン制作をしています。クライアントさんが持っている「感覚」を引き出し、それに同調していくとデザインのイメージが自然に浮かんできます。

ここで言う「感覚」とは、その人が『心の中で感じている』こと。頭で考え出したことじゃなく、その人の「本心」に触れると、僕も同じような感覚になってきます。そして、その感覚をふくらませていくと「こんなデザインにしたい」という想いから“画”が浮かんでくるんです。

こんなスタンスだからか、僕が「デザインを考える」というよりは、『そもそもかたちになるはずだったもの』を“降ろしていく”感覚でいます。なので、僕が一番注力してるのは、クライアントさんが持っている「感覚」を引き出すこと、その人の「本心」に触れることなんです。


“感覚”が道標になる


なぜそうなのか?それは「本心」の中に『その人にとっての“正解”がある』からです。頭で考え出したことは、必ず世間や周りからの影響を受けています。その結果、「こうあるべき」とか「こうした方がいい」みたいな着地になってしまうことが多いです。その感覚を持ったままで、ものごとがうまく運んでいくことはありません。

でも「本心」に従うと、必ずうまくいきます。これは、たくさんのクライアントさんを見てきた中で確信していることですし、僕自身の経験からもそう感じています。自分が心の中で“何を感じてるか?”──。その感覚に素直に従うことが、それぞれにとっての「道標」になります。これは、どんな人にも備わった人間らしい機能だと感じています。

この、デザイナーとしての“テクニック”として身につけたつもりの『感覚に従う』ということ。デザイン制作に限らず、僕自身の生き方に大きな影響を与えることになりました。これからも、いろんな「感覚」に触れることを楽しみながら、デザイン制作を続けていきたいと思っています。

AUTHOR

Designer / 津江 祐一

デザインの方法論を使って「イメージを形にする」ことを20年以上続けてきました。これまでの経験を生かし、“感性を成果につなげる”をテーマに開業ツールなどのデザイン制作を行なっています。

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