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目に見えない“感性”を目に見える形にする方法


感性を形にする方法


僕は「感性を形にする」というスタンスでデザイン制作をしてきました。“感性”といっても目に見えるものではありませんし、感覚的で言語化しづらいものですが、いつも僕なりの方法を使って目に見える形にしています。今回はそのプロセスの一部をご紹介します。

感性を形にするには、料理で例えるところの「素材」と「味つけ」に分けて考えます。素材は“ビジネスそのもの”で、味つけにあたるのは“デザイントーン”です。まず最初に、ビジネスの内容についてお互いで共有します。その中で最も重要視してるのが「ビジネスのテーマ」です。僕はいつも、その方にとっての“持論”からテーマを見い出しています。


“持論”がビジネスのテーマに


これまでたくさんの方にお会いして感じたことですが、起業される方のほとんどが「はっきりとした持論」をお持ちです。“持論”というと大袈裟に思えるかもしれませんが、これまでの経験・体験から学んだことや、生きていく上で大切にしてることなど「その方の身体の一部になってる考え方」をそう捉えてます。

持論の中には、生き方や感性が詰まっています。そして、自分でビジネスを起こすということは、その持論を「伝えていく役割」のようなものがあると感じています。これまでお会いした多くの方がそうでした。この“持論”をテーマとしたビジネスの全体像を共有し、感性表現の土台ができあがります。


“代弁”する感覚で


ビジネスの全体像が理解できたところで、それに沿ったデザイントーンを決めていきます。その中で大切にしてるのは「代弁」する感覚です。色づかいや言葉選びなど、いつもその方になり変わった表現を目指しています。そのためにも、依頼してくださった方の雰囲気や話し方などを、対面やZoom画面の中からしっかり感じとります。

かなり端折ってはいますが、以上のようなプロセスを経てから、デザイン制作に取りかかります。この制作前の時間も、僕にとっては想像力が刺激される心地いい時間です。これからも「感性を形にする」ことを楽しんでいきたいと思います。

AUTHOR

Designer / 津江 祐一

デザインの方法論を使って「イメージを形にする」ことを20年以上続けてきました。これまでの経験を生かし、“感性を成果につなげる”をテーマに開業ツールなどのデザイン制作を行なっています。

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