“感性を形にする”というスタンス
僕は「感性を形にする」というスタンスでデザイン制作をしてきました。“感性”といっても目に見えるものではありませんし、感覚的で言語化しづらいものですが、いつも僕なりの方法を使って目に見える形にしています。今回はそのプロセスの一部をご紹介します。
感性には色んな側面がありますが、デザインの中で表したいのは「ビジネスとして表現できる感性」です。それを目に見える形や文章で伝えることによって『自分に価値を感じてくれる人たちとつながる』ことができます。そうなるためにも、感性が表れる2つの要素を掘り下げていきます。
“経験や体験”を掘り下げる
掘り下げる要素の1つ目は「経験や体験」です。人は経験や体験によって、たくさんのことを学びます。そして、学んだことによって「自分が大切にしたい考え方」を持つようになります。僕は、この“考え方”の中に感性が詰まっていると感じています。経験や体験によって何を感じ、どんなことを身体に落とし込んできたか?ひとつの“考え方”に、その方のストーリーを感じます。
そして、自分でビジネスを起こすということは、その“考え方”を「伝えていく役割」のようなものがあると感じています。これまでお会いした多くの方がそうでした。こういった理由から、僕が「感性を形にする」際は、その方の感性が詰まった“考え方”を主役にして、デザイン制作を進めていきます。
“価値観”を掘り下げる
主役が決まったところで、それに沿ったデザイントーンを決めていきます。そのために、その方が持つ“価値観”を掘り下げます。これからどうしていきたいのか?どんな風にビジネスを展開して、どんな人とつながっていきたいのか?文字通り「何に価値を感じてるのか」をお聴きします。
そこから感じとったものをもとに、色づかいや言葉選びなど、その方になり変わった表現ができるようデザインをつくり込んでいきます。かなり端折ってはいますが、以上のような流れで「感性を形に」しています。いつもデザイン制作そのものも楽しんでいますが、それぞれの感性を感じとる時間も、僕にとっては想像力が刺激される心地いい時間です。これからもこのスタイルを楽しんでいきたいと思います。